マブリットキバさんgoogle+ジオラマ展示会

キバさんのジオラマ展示会の心温まるレポートです。こみはるちゃんの良さがめちゃくちゃ伝わってきます。

ぐぐたすは下記リンクから見れますよ。
転載させてもらいました。
https://plus.google.com/102177105988330197362/posts/X5ovumVQ771

10月19日 パシフィコ横浜 やまだまち48展示レポ 最終回

ジオラマ展示の最後の最後にもう一人のメンバーを紹介して終わりたい。
15期生、いちごちゃんずの一人、込山榛香さんだ。
やられるものか。釣られるものか。
正直、最初にジオラマの展示にパタパタと駆け寄って見に来て
ワーワーと笑って見学するこみはるちゃんを見て最初はそう思った。

1時間経過

こみはるちゃんはトレイにエビフライ二本とスープを持って
ジオラマのところに戻ってきた。大和田南那ことなーにゃちゃんと
笑顔でジオラマに夢中になって、すっかりスープは冷めていた。

1時間経過

15期生全員がジオラマを囲んで食事。こみはるちゃんと
なーにゃちゃんは終始ニコニコとジオラマを見てる。
時々「あ!」という声をあげてジオラマの建物を指差したり。
ここでジオラマの基本的な知識をいちごちゃんずに説明。

1時間経過

スタッフさんが色々と見に来る。なーにゃちゃん、こみはるちゃんは
ここが凄いんですよ!ここでこの人形が出会って会話してるんですよ!
この角度から見るといいですよ!写真撮るならここがおススメです!
と、ジオラマのガイドをはじめる。スタッフさんも良く見てるよなぁと感心。

1時間経過

お仕事があった様で「お仕事なのでいってきます!」と
なーにゃちゃんとこみはるちゃんがいなくなる。
うむ!ジオラマを見てくれてありがとうな!と手を振って見送る。
お仕事を終えて、いちごちゃんずが一人ひとり笑顔で帰っていった。

1時間経過

なーにゃちゃんとこみはるちゃん笑顔で手を振って戻ってくる。
「お待たせしました!さて!ジオラマジオラマ・・」とこみはるちゃん。
なーにゃちゃん、パンケーキを持ってきてモグモグ。もう何個目だろう。

1時間経過

なーにゃちゃんとこみはるちゃん、モバイルでジオラマの写真を撮りまくる。
「ここも!ここも撮ろう!」、「ここはねーかなりいい感じだよね!」
ジオラマの周りをぐるぐる回りながら二人は笑顔でトークを続ける。
「キバさん聞いてください、もう250枚も写真撮ったんですよ!」
こみはるちゃんとなーにゃちゃんが自慢げに笑うがその度に
モバイルの充電が切れるので充電に走って、その間はジオラマを見る。

最後の1時間

「あのー・・」こみはるちゃんが話しかけてきた。どうしたんだと聞く
「ここの人形がお弁当食べてるの知ってました?それとですね、
ここの人形はたぶん、誰かを待っているんですよ、違いますか?」

正解だった。

おそらく、オレと一部のジオラマ製作の子しかわからない場所。
亡くなった家族がジオラマの中ならずっと一緒に居れると置いた人形。
こども達が、誰にもわからないだろうとこっそり置いた永遠の家族だ。
オレは正直驚いて言った、正解だよ、よく見つけたな!
そこはたぶん、オレと一部のこどもしかわからんとこだよこみはるちゃんは「えっへん」と胸を張った、そして次々にジオラマの
建物ではなく「人形のドラマ」を見抜いていった。オレは驚いた。
一見するとジオラマの建物に目を奪われがちだが、ジオラマの命は人形だ、それに気づいた人は込山榛香さんと大和田南那さん二人だけだった。
何故、そこまで見抜いたのか?オレはこみはるちゃんに聞いた。

「こみはる、このジオラマの中に入りたいんです」
オレは「?」となった。こみはるちゃんはジオラマを見ながら
優しい笑顔で独り言のようにつぶやいた
「こみはる、このジオラマ大好き」
「キバさんもこのジオラマ好きですか?」
「みんなの想いがいっぱいだから」
「こみはるは、だからこのジオラマに住みたいんです」
この子は同じだ。ジオラマを作るこどもと考えも、視線も同じだ。
こみはるちゃんは更に続けた

「こども達とお友達になれるかな?なれますか?」

オレは泣いた。マスクがあって本当に良かったと思った。
なれるとも、もうジオラマの親善大使と言ってもいいぐらいだと言った。
こみはるちゃんは喜んだ。どうしよう、嬉しいなと笑って言っていた
ジオラマの親善大使になったら、わたしはこの町を守りたいと言った。
ならなくても、大好きだからずっと見続けていたいと笑って言った。
恥じた。オレは釣られまいと考えてこみはるちゃんの心を見抜けなかった。

「キバさんが一人で作ってますね」

こみはるちゃんは見抜いた。なぜわかるんだとまた聞く

「匂いが一緒なんです。ジオラマとキバさんの匂いは一緒」
「鎧を着ていなくてもわかるんです、当たりですか?」

当たりだよと答えると、こみはるちゃんは嬉しそうに笑った
ただ優しくこどもらしい笑顔で笑った。画像はその時のものだ。
いつかきっと、こども達が会いに行くよ。そしたら友達になってほしい
そう頼むとこみはるちゃんは「はい!約束します!約束!」と言ってくれた。

最後までこみはるちゃんとなーにゃちゃんはジオラマを見守ってくれた。
そして、笑顔で手を振って「ありがとうございました!」と去っていった。

帰ってからこども達に、いちごちゃんずの交流ノートを見せた。
こども達はオレが理由を話す前にオレにはっきりと言った

「キバさん、15期生の資料とか写真をすぐに揃える事はできますか?」
「いちごちゃんずのリクエストを一番最初につくりたいと思って」

オレはこども達になぜ、一番最初に15期生のリクエストに着手するのかをその場ですぐに聞いてみた。

「この町大スキってかいてあったから」

そしてこども達は机に向かって、建物の材料を広げて何色にするか、どういう風に照明をつけるかを嬉しそうに相談していた。
こうして新しいジオラマの製作は第二章へと移り変わった。
10月19日、展示が終わったその瞬間から
ジオラマはみんなと一緒の新しい夢を描き始めた住民1万人の命が宿る、本当の夢の完成に向けて全てが大きく動き出したんだと、オレは確信をしたんだ。

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